日々、患者さんの健康をサポートする看護師という仕事に携わっていると、「食事がいかに体に影響するか」を身をもって実感します。(自分のことでもあるんですけどね・・・(笑))特に生活習慣病や高血圧のリスクと密接に関わるのが「塩分」。そんな中で、調味料としてよく使う「塩」と「胡椒(こしょう)」の違いを正しく理解することは、健康意識の第一歩になります。生活習慣病や高血圧でどのような病気につながるかは、また今度書かせてもらいますね。
そして、ある日疑問を持ちました。塩と胡椒(こしょう)ってどっちも使いすぎたら味が濃ゆくなるけど、健康面での指標は塩分何グラムといつも書かれているからどう違うのか?とその疑問を今日は調べて書かせてもらいます。
今回は、看護師の視点から「塩と胡椒の違い」と「健康面への影響」、そして「上手な使い分け方」について紹介していきたいと思います。今日の内容を見て、是非料理上手で、そして健康面でもサポートできるようになれたらいいですね!
◆まずは基本:塩と胡椒の違いとは?
**塩(食塩)**は、ナトリウムを主成分とする無機化合物で、体に必要なミネラルのひとつ。しかし、摂りすぎると血圧上昇、腎臓への負担、むくみなどを引き起こす可能性があります。
一方、胡椒は植物の実から作られる香辛料で、黒胡椒・白胡椒・ピンクペッパーなどの種類があります。辛味成分「ピペリン」には、抗酸化作用や代謝促進の効果があるとされており、塩と違ってナトリウムはほとんど含まれていないのです。ここが、一番重要な話になってきますね。
◆塩分過多のリスクと看護師として伝えたいこと
看護の現場では、先ほど述べたように、高血圧や心臓病、腎疾患の患者さんに「減塩指導」が行われる場面が多いです。
日本人の食生活は、無意識に塩分を摂りすぎていることが多く、特に味噌汁、漬物、加工食品、外食などに注意が必要。
【成人の塩分摂取目標(厚生労働省)】
- 男性:7.5g未満/日
- 女性:6.5g未満/日
- これは、様々諸説あります。とりすぎてないこともよくないなど、最近の論文では述べられていますが、本日は厚生労働大臣の指標に沿って説明させてもらいます。
この基準を超えてしまうと、血圧が上がりやすくなり、動脈硬化のリスクが高まる。普段の調味料選びが、将来の健康を左右することもあります。
◆塩を減らすには「胡椒」が味方になる・・・・
塩の摂取量を控えるためにできることのひとつが、「香りや刺激で味を補う」工夫。そこで役立つのが胡椒です。
胡椒には、以下のようなメリットがある。
- 食欲を刺激し、減塩でも満足感のある味に
- 消化促進・代謝アップ効果が期待できる
- ナトリウムがほとんど含まれていない
実際、僕自身も「ちょっと物足りないな」と感じる減塩レシピには、黒胡椒をひとふり。スパイシーさが加わるだけで、ぐっと味に深みが出ます。皆様もそのような経験はないですか?
◆香辛料の力を知ろう:胡椒の健康効果
胡椒の主成分であるピペリンには、以下のような働きがあるといわれている。
- 抗酸化作用:細胞の老化を防ぐ
- 血流促進:冷えや肩こりの改善サポートに
- 代謝活性化:ダイエットにも一役買う
この、抗酸化作用は、美容に意識している人は、物凄く聞いててうれしい言葉ではないのかな?と思います(笑)もちろん摂りすぎは胃への刺激になることもあるので、適量を心がけることが大切です。ただし、塩と違って血圧には直接影響しないので、減塩中の人にはとても心強い存在ですよね!
◆日々の生活で意識したい「調味料選び」
塩と胡椒、どちらも料理に欠かせない調味料だけれど、使い方次第で健康への影響は大きく変わります。
看護師として、そして筋トレや体調管理に取り組む一個人としても伝えたいのは、「味覚の感度を育てること」の大切さです。
濃い味に慣れすぎず、素材の味を活かす工夫をすることで、自然と塩分を減らせるようになります。胡椒をはじめとする香辛料は、その大きな助けとなります。
ここで一つ豆知識。
年を取ったら「味が薄くなったなー」などご老人からよく聞きますが、その原因は、年を取るにつれてなくなっていく味覚が、「甘味」「塩味」だからです。それに比べて、「酸味」「苦味」「旨味」は最後まで残る味覚といわれているからです。
だから、お年寄りは、にがーいお茶とか好きですよねー(笑) そういう誘因もあるんですよ。 旨味とかの話も出ましたが、それにちなんでの出汁の話も今度させてもらいたいと思います。
◆まとめ:塩と胡椒は「使い分け」で健康に
- 塩:必要なミネラルだが、摂りすぎ注意。特に高血圧のリスクがある人は控えめに。
- 胡椒:スパイスとして風味を引き立てつつ、ナトリウムゼロ。香りで減塩をサポート。
「減塩=味気ない」と感じる人にこそ、胡椒の力を知ってほしいです。健康を守るのは、ちょっとした意識の積み重ねから。
今日の食卓に、塩だけでなく“香り”という選択肢を加えてみてはどうでしょうか?
下記に僕がおすすめできる胡椒を張っておきますので、胡椒が好きで、少しでも今後使いたい、そして少し本格的な胡椒を味わいたいと思う方は、是非確認をしてみてください。
それでは、本日もみてもらいありがとうございました。
皆様にとって良い一日になりますように。
それじゃあさようならー
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