こんにちは。
看護師歴10年以上、筋トレ歴も10年以上のnurse ojiiiです。
今回は、私が**実際に看護研究として取り組んだ「サルコペニアに関する調査」**について紹介したいと思います。
✔ 106歳でも筋肉はつくの?
✔ 骨折・手術後でも筋肉量は回復する?
✔ リハビリ+病院食の本当の効果とは?
など、現場で感じた“生きたデータ”をもとに、サルコペニアのリアルをお届けします。

■ 研究の背景|サルコペニアと超高齢社会
高齢化が進む中で、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)の予防と対策は医療・介護の現場で非常に重要なテーマです。
高齢者が転倒→骨折→手術→寝たきり
という流れは、まさにサルコペニアの悪循環。
しかし、「筋肉はもう増えない」と諦めるのは早い!
そんな想いから、私は高齢患者さんの筋肉量の変化をインボディで測定し、リハビリ+病院食による変化を統計的に検討しました。
■ 研究対象と方法|最高齢106歳!
対象は、骨折や手術を経てリハビリ目的で入院してきた高齢者の方々。
中には、なんと106歳の方も!
▷ 評価方法:
- **InBody(インボディ)**を用いた体組成評価
- 測定タイミング:リハビリ開始時/退院時
- 一日最大リハビリ時間:約3時間(METsは個人差あり)
- 病院管理下での栄養サポート(たんぱく質・カロリー調整食)
■ 結果|筋肉は年齢に関係なく増える!
驚くべきことに、多くの高齢患者さんで筋肉量の向上が確認されました。
年齢 | 入院時の筋肉量 | 退院時の筋肉量 | 変化 |
---|---|---|---|
106歳 | 測定可 | +増加 | ○(リハビリ効果) |
80代〜90代 | 大多数が増加 | インボディで明確な変化 | ◎ |
✅ 特に効果が見られたのは、リハビリ意欲が高く、食事摂取量が安定していた方。
✅ 中には「歩行器なしで歩けるようになった」という方もいました。
■ リハビリ+病院食のパワー
リハビリで重要なのは、「ただ運動するだけではなく栄養とセットであること」。
■ 病院食のポイント
- 高たんぱく設計(体重×1.2〜1.5g/日)
- カロリーコントロール(過不足のない設計)
- 摂取できない人には栄養補助食品などを家族にお願いして使用も(もちろん、主治医の許可を得て)

■ リハビリ内容(例)
- 下肢の筋トレ(スクワット動作やレッグプレス)
- 歩行訓練
- バランス練習や体幹強化
→ 患者さんのMETs(運動強度)に応じて調整
■ 看護師としての気づき|「年齢=限界」ではない
現場にいると、高齢者の回復力の強さを日々感じます。
特に印象的だったのは、106歳の患者さんが「インボディで筋肉量アップ」を見せたとき。
✅ 年齢はただの数字
✅ 筋肉は“使えば”増える
✅ 正しいリハビリと食事があれば、回復は可能
この経験を通して、サルコペニアは「老化現象」ではなく、予防・改善できる“生活習慣病”のひとつであると再確認しました。
■ 読んでくれているみなさんへ|40代から始める“未来への筋肉投資”
サルコペニアは高齢になってからではなく、40代から始まるとも言われています。
「いつか筋力が落ちたら運動すればいい」ではなく、今から“筋肉貯金”を始めることが最大の予防です。
▷ 今すぐできること
- タンパク質を意識して摂る(毎食20gが目安)
- 週2〜3回の筋トレ習慣(自重トレーニングでOK)
- 体を動かす生活スタイルにシフト(階段・通勤時など)
- たまに自分の体組成(筋肉量)を測ることも意識してみて!
■ まとめ|サルコペニアは“諦めなければ防げる・治せる”
✅ 100歳を超えても筋肉はつく
✅ リハビリと栄養の相乗効果で、筋肉量は明確に増加
✅ 看護の現場でも、サルコペニア予防は今後ますます重要に
「もう年だから…」
そんな言葉が一番のリスク。
今この瞬間から、少しでも体を動かし、栄養を見直して、未来の自分を守っていきましょう!

本日もみていただきありがとうございました。
これを読んでくれている皆様にとって今後もいい未来が待っていますように
それじゃあさようならー
コメント