「今どきの新人看護師たち~価値観の違いとどう向き合うか~」

皆様お疲れ様です。

もう令和7年度が始まって早二か月がたちましたね。この時期になると、どの企業も新人が入って様々な悩みだったり、苦悩だったり、でもたまには、新人の行動に今の自分の取り組みを改めさせてもらったりと、もちろんいい面もあると思います。

十年以上看護師として働働いている僕だから発信できる内容があると思います。今回の記事は、看護師の教育なども含めて、「世代の違い」や「価値観の変化」に悩んでいるところなどを書かせてもらって、少しでも共感や悩みなどを解消できたらいいのかなーと思っています。

現場で感じる違和感

・今年度も新人看護師が入職。でも、話していても「ジェネレーションギャップ」を感じることが多い。これを感じてくると、自分も年を取ったんだなーって常々思いますよね(笑)ジェネレーションギャップって日本語で「世代間の違い」っていうらしく、そしてこれってよく勘違いされるのですが、どちらが悪いとかないですからね(笑)

ただたんに、世代が違うことで話であったり、価値観が合わないということですよ。だから、お互いがあまり気にしないで、割り切っていくことが大事になってくると思います。

そして、次の話題になってくるのですが、長く現場にいると、価値観・仕事観の違いに戸惑ってくることもあると思います。

でも、それってもちろん変わってくるもんなんですよ。今の日本って、働き方改革であったりで仕事の仕方が変わっていたり、そして時代も変わっているのです。

昔はこうだったなど、先輩から話をよく聞くし、僕も時々してしまいます。でも新人からしたら、今の状況が一番大事になってくるんです。だから、僕たちもこの時代に適応していかないといけないわけですね・・・(笑)これがまた大変ですよね。

②データで見る:新人看護師の離職率

・厚生労働省のデータをもとに、一年以内の離職率は約10%前後と言われています(参考:令和元年のデータで8.9%)

新人看護師が看護師をやめる理由としては様々あるんですが、これも就職してギャップを感じたりなどあります。

夢と希望をいっぱい持って、看護師になりいざ就職してみると、業務のギャップであったりと、思っていたのと違うことですぐに退職してしまう新人の子もやはり一定数います。そして、何よりも一番離職する原因となるのが、人間関係です。それ以外にも、「教育体制の不満」や「職場の雰囲気」などでやめるみたいです。ここで、現代の子の特徴を少し書いておきますね。

🔍Z世代看護師の主な特徴

特徴内容・具体例現場での影響
ワークライフバランス重視「仕事も大事だけど、自分の時間や心の余裕も大切」
残業や休日出勤に強い抵抗感あり
無理が効かない/勤務調整にシビア
精神的な安全性を重視パワハラや威圧的な指導はNG
「否定される」ことに敏感
怒られると萎縮・不信感につながる
褒められて育つ文化自己肯定感が低め
具体的に褒められることで伸びやすい
成長にはフィードバックの工夫が必要
SNS世代・ネットリテラシー高い調べ物はスマホで即検索
マニュアルよりも動画や簡潔な情報を好む
紙ベースの資料や講義型研修が退屈に感じられることも
指示待ち傾向が強い慎重で失敗を恐れる
自発的に動くのが苦手なケースも
「気が利かない」と誤解されがち
目的志向型・意味を求めるなぜそれをやるのか?納得しないと動けない「とりあえずやって」では動かないことも
人間関係のストレスに弱いトラブル耐性が低い
相談相手がいないと孤立しやすい
プリセプターとの関係が悪いとすぐに離職も

実際に、この表を見るともの凄く面白くないですか?(笑)

そしてこれを見るともっと面白いですよ(笑)

🩺昭和の看護師の仕事・文化の特徴

特徴内容
「見て覚えろ」が当たり前指導者が手取り足取り教える文化は少なく、背中を見て学ぶのが基本。「口で教わる」より「見て盗め」が主流。
プリセプター制度なし/OJT中心今のような体系的な新人教育制度は未整備。誰が指導するか曖昧で、習得は本人次第。
上下関係が非常に厳しい先輩・上司への「報・連・相」は絶対。敬語や挨拶、立ち居振る舞いも厳しく指導された。
夜勤が非常に過酷今よりも人手不足が深刻で、2交代制で16時間以上の夜勤も当たり前。休憩なしの夜勤も多かった。
カルテは紙、手技は人力電子カルテなし。看護記録もすべて手書きで、ミスが許されず神経を使った。
残業・休日出勤は「当たり前」時間外労働も自己犠牲の精神で受け入れられていた。「患者のために」がすべてに優先された時代。
「根性」「体力」「気合」が重視される精神論が強く、多少の体調不良や家庭の事情でも休みにくい空気があった。
師長=絶対的存在師長の一声で全体が動く、ピラミッド型の組織体制。意見を言える雰囲気は少なかった。
医師との関係も一方通行医師の指示は絶対。意見することはほとんど許されず、「言われたことをやる」のが基本だった。

これが昭和の看護師の働き方です(笑)

見比べてみると面白いですよね。

このようにギャップがあるから、指導なども難しくなるところはあるのかもしれませんね。それでも、これはその子が悪いというわけではなく、時代なのです。だから、僕も少しでも現代になじもうと、現代の教育というのを学ぶよう日々精進しているところです(笑)

実際に起こったギャップあるある

ここで、上で述べたような話とつなげるとこのようなギャップが起こったといわれています。

・「このままやっておいて」と言ったら動かない→明確な指示が必要だった。これも、凄くあるあるな様な気がしますよね(笑)明確な指示を与えて、優位性などを教えることでしてくれる!!などかける言葉を換えたら、相手も対応が変わってくるのかもしれないです。

・「忙しいからあとでいいよ」がやらなくていいと受け取られた・・・これもあるのではないですか?

・自主学習を期待していたけど「言われないとやらない」これも、最初の頃はいつ持ってくるのかなーと思っていましたが、調べてみたらこうゆう風な考えだったみたいでいつになっても、資料は届くことがなかったとよく覚えています(笑)

中堅看護師としてどう関わるか

実際にこのように述べていく中で、僕たちはどのようなかかわりが重要になってくるのか?

・先ほども述べましたが伝え方を工夫する 「言葉を柔らかく、指示は具体的に、背景も伝える」ということが大事になってきます。伝え方、言い方ひとつですごく良好な人間関係を作っていくことができるのではないのかなーと思います。

・ほめ方を変えることも大事です。ただ「ありがとう」と伝えるのではなく、具体的に何が良かったのかをセットで伝えることで、その子のモチベーションにもなるし、今後もその子は何も言わなくてもしてくれるようになると思います。

・叱る→問いかけに変えるようにする。現代の子は叱られることに慣れていません。だから、なぜ、そうやって考えたのかをまず聞くことが重要になってきます。聞くことで考える時間を与えるということです。

・本人の価値観を尊重することが大事になってきます。「なんで看護師になったのか?」や「どんな看護師が理想なのか」など目標を作って、それに向かって業務をしてもらうだけで、その子の活力になります。僕が新人の看護師によく言っていることは、「仕事に来るだけですごいことだよ」「挨拶がしっかりできて、患者さんと話すをすることでもすごいことだよ」とよく言います。

これは、新社会人、新看護師に対して言うことですが(少し上から目線のような気もしますが・・・(笑))これができるだけですごいと思いませんか?

もし、自分が今の年でまったく知らない場所で、業務が全く違う病棟に行かされたら同じことができるのかなーといつも思っています。だから、それができるだけでも新人看護師たちはすごいのです。

そして、この話は今後も何回も出てくると思いますが、看護師は職業柄、悪いところを見つけるプロフェッショナルです。それはそうですよね。それが、仕事ですもん。

でも、ふと考えたときに、新人看護師に関わるときは、一度よく考えて、悪いところだけを見るのではなく、いいところを探してみてはどうかなーって思います。必ず、いいところが一つはあるんじゃないかなーと思って僕は関わるようにしています。

最後に、、今の子は駄目じゃない!!

・僕たちと育ってきた時代とは違うだけ!!!(笑)

・そして、僕たちも「新しい価値観を受け入れえることも、看護のプロとして大切な視点」になってくるのです。

今日はなんか少し偉そうに話す部分もあったような気がして、気を悪くした人がいたら申し訳ないです。

また、新人目線での話も今後は発信していけたらいいのではないのかなーっと思っています。

それでは、明日以降も皆様によりより一日になっていきますように。

それじゃあさようならー

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