皆様お疲れ様です。
少し本日は違う観点から記事を書いてみたいと思います。
ふと看護師の業務や、筋トレしていたらこのような疑問を持つことがあります。
「人って死ぬまでにどのくらい心臓を打つの?そしてスポーツ心臓ってなんで心臓の回数が少なくなるの?小さい動物はなんで心拍が早いの?」などなど
まず、ざっくりした計算をしてみましょう。
● 心拍数(平均)
- 安静時の心拍数:1分間に約70回
- 1時間あたり:70 × 60 = 4,200回
- 1日あたり:4,200 × 24 = 100,800回
- 1年あたり:100,800 × 365 = 約3,679万回
- 80年生きたとしたら:3,679万 × 80 = 約29億回
✅ 人間の心臓は一生で約25〜30億回ほど打つといわれています。
心臓は「使い切る臓器」なのか?
一部では「心臓には打てる回数の上限がある」という説もあります。
この考え方は、ゾウやウマ、ネズミなど、動物ごとの寿命と心拍数の関係からきています。
- 心拍数が高い動物(ネズミ):寿命が短い
- 心拍数が低い動物(ゾウ):寿命が長い
つまり、
🧠「心臓は“回数券”みたいなもので、打てば打つほど寿命が減っていく」
というイメージです。
ただしこれはあくまで生物学的な“傾向”。
医学的には「心拍数=寿命の残り回数」ではありません。
スポーツ心臓との関係は?
● スポーツ心臓とは?
長期間の持久系トレーニング(マラソン、サイクリングなど)をしている人に見られる、構造的に肥大した強い心臓のこと。
特徴:
- 安静時心拍数が非常に低い(40〜50回/分もあり得る)
- 心拍出量が大きく、1回の拍動で多くの血液を送れる
- 心電図で左室肥大がみられることも(良性の適応)
● スポーツ心臓のメリット
- 心拍数が少ない分、心臓の負担が少ない
- 心臓の回数“節約”理論から見れば、長生きの可能性も高い
- 血管や全身の循環も効率的に機能する
● 注意点
- 心電図で異常に見えることがあり、検査時に誤診されることがある(これは僕も毎回引っ掛かります)
- 無理なトレーニングや過労で心筋症のリスクもゼロではない
看護師としてのまとめ:鼓動の「質」と「意味」
人は生きている限り、心臓が一度も休まずに動き続けています。
30億回の鼓動が、自分の命を「カウント」しているとも言えるし、「奏でている」とも言える。
そしてスポーツや生活習慣で、
- 無駄な鼓動を減らす(安静時心拍数を下げる)
- 心臓にやさしいリズムを刻む
ことは、健康寿命を延ばすヒントになるのです。
✅ だから「心臓を大切にする」とは、
無理に頑張ることではなく、無理をさせずに丁寧に働かせること。
さいごに:あなたの心臓、今日もありがとう
私たち看護師は、毎日の仕事の中でたくさんの“鼓動”に触れています。
それは時に早く、時に弱く、時に止まりそうになりながらも、「生きよう」としている証。
「心臓は何回打つのか?」
それは命の数でもあり、人生のテンポでもあります。
スポーツでも、仕事でも、お酒を飲んでいるときでも——
心臓はいつも一緒に頑張っている。
だからこそ、今日も少しだけ立ち止まって、
「自分の心臓、ありがとう」って思えるといいですね。
今回の記事は少しいつもと違う視点からの記事でした。
この記事を読んでくれた皆様が少しでも今後がいい未来になりますように
それではさようならー

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