筋トレ民の最適量・タイミングとプロテイン活用ガイド
結論:(忙しい人はここだけでも)
- 1食あたりの“筋合成効率の上限”は体重×0.3g(目安20〜40g)。
- 1日の総量は体重×1.6〜2.2gを3〜5回に分けるのが最適。
- 多すぎる分は「吸収されない」のではなくエネルギーとして使われやすい(=筋肉づくりの効率は頭打ち)。
- 食事を基本に、時間がない時だけプロテインで補うのが◎。
「摂りすぎても吸収できない」の本当の意味
- 消化・吸収自体はされますが、筋タンパク合成(MPS)の反応には上限があります。
- 1食で50〜60gなど**極端に多く摂ると“余剰”**になり、酸化・蓄積に回りがち。
- だからこそ、適量を回数で分けるのが効率的。
最も効率のいい摂り方(簡潔版)
- 1日の目安: 体重×1.6〜2.2g(例:70kg → 112〜154g/日)
- 配分: 1食20〜40g × 3〜5回(毎食でロイシン2〜3gを確保=高品質たんぱく)
- 例: 朝(卵・納豆+ごはん)、昼(鶏むね・そば)、トレ後(ホエイ20〜30g)、夜(魚+豆腐)、就寝前(カゼイン20〜30g)
【看護師×夜勤の実体験メモ】
僕は基本は食事から摂ります。それでも夜勤の前後や休憩の“隙間時間”はプロテインで時短。胃に負担をかけず、必要量だけサッと補えるのが魅力。
摂りすぎは体に悪い?
- 胃腸の不快感(下痢・腹部膨満):一度に多量摂取/甘味料の過剰で起こりやすい
(ホエイプロテインで下痢症状などある時は、ソイなど違うプロテインも検討を) - 無駄なカロリー増:筋合成が飽和していれば、体脂肪に回りやすい
- 腎機能に不安がある人は医師へ相談(健常者で推奨範囲内なら概ね問題なし)
プロテインの種類と使い分け(メリット簡潔)
- ホエイWPC:コスパ◎/吸収速め。朝・間食・トレ後に。
- ホエイWPI:乳糖・脂質が少なめで軽い/トレ後の即補給に最適。
- カゼイン:ゆっくり吸収/就寝前・長時間食間の持続補給に。
- ソイ/植物性:腹持ち◎・低脂質/減量中・乳糖不耐の人に。
種類 | メリット | デメリット | おすすめのタンパク質摂取タイミング |
高重量トレーニング(筋力アップ系) | 神経系強化/筋力・パワー向上/筋肥大の土台づくり | 関節・腱への負担大/疲労が強い | トレ直後にホエイプロテイン(WPI)20〜30gで素早く補給 |
中重量×中回数(筋肥大系) | 筋肉のサイズアップに最適/ボディメイク向き | 筋持久力はやや弱め | トレ後30分以内にホエイ20〜30g+糖質、食事では鶏肉や魚を意識 |
低重量×高回数(筋持久力系) | 代謝UP/脂肪燃焼サポート/筋持久力強化 | 筋肥大はしにくい/時間がかかる | トレ前に軽食+プロテイン(腹持ちしすぎないように)、トレ後はホエイ20g程度 |
自重トレーニング | 器具不要/習慣化しやすい/基礎体力づくり | 負荷調整が難しい/筋肥大には不十分なことも | 朝食時に卵・納豆+プロテイン、夜は就寝前にカゼインで補給 |
有酸素+筋トレ併用 | 脂肪燃焼+筋力維持/健康効果大 | 有酸素が長すぎると筋分解リスク | 有酸素後にBCAAやホエイ20g、筋トレ後はホエイ30gでカバー |
夜勤・不規則勤務でのトレーニング | 時間を選ばずできる/ストレス発散効果 | 食事リズムが乱れやすい/疲労が抜けにくい | 休憩中にWPIで時短補給、帰宅後は魚・豆腐+炭水化物、就寝前はカゼイン |
筋トレする人の摂取タイミング(サクッと)
- トレ前:1〜2時間前に固形食20〜30g(鶏・卵・魚+糖質)
- トレ直後:ホエイ20〜30gで素早くアミノ酸補給
- 長い食間:間食でホエイorソイ20〜25g
- 就寝前:カゼイン30〜40gでゆっくり供給
【夜勤シフト例(僕の型)】
出勤前:おにぎり+ギリシャヨーグルト → 休憩:ホエイ1杯 → 退勤後:ホエイ+バナナ → 帰宅後:魚・豆腐・味噌汁 → 就寝前:カゼイン
まずはここから(チェックリスト)
- □ 1食20〜40gに収める
- □ 1日体重×1.6〜2.2gを3〜5回に分ける
- □ 食事が基本、急ぐ時だけプロテイン
- □ トレ直後=WPI/就寝前=カゼイン
- □ 甘味料や添加物が合わない場合は別の種類を試す
まとめ
- 「吸収できない」は誤解。ただし筋合成の効率は飽和するため、20〜40gを複数回に。
- 食事>プロテインが基本。時間短縮や胃腸の軽さが必要な時にプロテインを活用。
- 種類はWPI=速い/カゼイン=遅い/WPC=日常の三本柱でOK。
よくある質問(超短答)
Q. 朝は食欲がない… → WPC1杯+バナナでOK。(食べないことが一番悪い)
Q. 乳糖が気になる → WPIを選択。(他のソイなども検討を)
Q. 減量中の腹持ち → ソイやカゼインを活用。
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