【耳にカビ!?】梅雨に多い“耳のカビ”の正体と予防法|看護師が本音で解説

健康

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■ はじめに

「最近、耳がかゆい」「イヤホンした後に違和感がある」
そんな症状、もしかすると“カビ”が原因かもしれません。

湿気の多い季節に増える【外耳道真菌症】。そう、今の時期だからこそなのです!!!
実は、イヤホンの長時間使用や耳かきのしすぎが発症の引き金になることもあるんです。

今回は、看護師歴10年以上の視点で、「耳にできるカビ」について専門的に、でもわかりやすく解説します。


■ 耳に“カビ”ができるって本当?

はい、できます。
これは医学的にはしっかり病名があって、「外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)」と呼ばれる病気です。

🔬 外耳道真菌症とは?

  • 外耳(耳の入口〜鼓膜の手前あたり)に**真菌(カビの一種)**が繁殖する感染症。
  • 主にアスペルギルスカンジダというカビが原因。

■ どうして耳にカビが生えるの?

★高温多湿な環境(梅雨や夏)

→ カビが繁殖しやすい気候、まさに今の時期です!!!

★イヤホンの長時間使用

最近は誰でもイヤホンを付けていますが、このような点を含めて注意も必要です!
→ 耳の中が蒸れて温度と湿度が上がる
→ 皮膚バリアも弱くなり、真菌が繁殖しやすくなる

★ 耳かきのしすぎ

これは意外と盲点ですよね・・・
→ 外耳道の皮膚を傷つける
→ 自浄作用を担う**耳垢(じこう)**を取りすぎて、菌が入りやすい状態に


■ どんな症状が出るの?

  • 耳のかゆみ
  • 耳の詰まり感
  • 耳だれ(臭いを伴うことも)
  • 聞こえにくい感じ
  • 黒っぽい耳垢(アスペルギルスの場合)

自分では気づきにくく、長引く耳かゆみや耳垢が黒い・湿っている場合は要注意です。


■ 治療はどうするの?

  • 耳鼻科での耳掃除(専門的な洗浄)週に2回~3回行くのを、1週間から2週間受診するのが推奨されています。
  • 抗真菌薬(外用薬)が処方される
  • 自己判断で市販薬を使うのはNG!

■ イヤホンの使い方で予防できる!

イヤホンが完全に悪いわけではありません。
使い方次第で、耳の健康は守れます。

★ 予防ポイント

  • 長時間の装着を避ける(30分に1回外すなど)
  • 使ったあとは軽くふいて湿気を飛ばす
  • できればカナル型(密閉型)よりインナー型を選ぶ
  • 共有はしない(雑菌の感染リスク)

■ 耳掃除の“しすぎ”も危険!

「毎日耳掃除してます!」という人、危険かもしれません。

★ 耳垢は自然に外へ出る仕組みがある

→ 過剰な耳掃除は皮膚を傷つけ、カビや細菌感染のリスクに。

★安全な耳掃除の頻度

  • 月1〜2回程度(入り口だけを軽く
  • 耳の奥は耳鼻科でプロに任せるのがベスト

■ この時期だからこそ注意して!

梅雨〜夏は、気温も湿度も上昇。
肌トラブルやカビ、感染症が増える季節です。

耳の中も“皮膚”の一部。
目に見えない場所だからこそ、定期的なケアと異常の早期発見が重要です。


■ 看護師からのアドバイス

「耳がかゆい=耳掃除のサイン」ではありません。

耳はとてもデリケートな器官。
違和感が続く場合は早めに耳鼻科受診をおすすめします。

医療現場でも、耳垢が固まりすぎて鼓膜が見えない高齢者や、イヤホンで炎症を起こす若者など、よく見かけます。

耳は“音を聞く”だけでなく、平衡感覚にも関わる重要な器官。
自分で守る意識、知ることが、健康への第一歩です。


■ まとめ

  • 耳にカビ(外耳道真菌症)は実際にある!
  • 高温多湿・イヤホン・耳掃除のしすぎが原因に
  • 自然な耳垢の働きを理解し、耳を守ろう
  • 異常があれば迷わず耳鼻科へ
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■ 最後に(読者への一言)

ここまで読んでくれてありがとうございます!
耳のトラブルって後回しにされがちですが、聞こえ・生活の質に直結します。

「耳も呼吸してる」と思って、イヤホンをちょっと外す習慣から始めてみてください。

次回は、「おすすめ耳掃除グッズ」や「イヤホンの衛生管理」も紹介していきますのでお楽しみに!

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